リバースウィーブ。

着丈の縮みを防ぐために生地の方向を横に逆転させ、代わりに脇にはリブを付けて動きやすさを追求した。これほど革新的で斬新・個性を持ったスウェットは他にはない。それがキング・オブ・スウェットと呼ばれる所以でもあるが、妥協を許さない人々の手によって歳月をかけて磨き上げられた完成度も、またそう呼ばれる理由。

結果、スウェット史における不朽の名作となり、時を超える存在となった。

そう、リバースウィーブには究極を目指した夢と情熱の歴史が編み込まれている。

まず、着丈の縮みを防止するために、生地の織り目が普通とは逆になっている。その代わり、横方向(身幅)で縮んでしまった場合に備え、脇のサイドリブを配する。これは動きやすさにも繋がっている。
そして更に、通常は型の所に前後の生地をつなぐ縫い目があるが、リバースウィーブでは写真@のように一枚布仕様。

どのパーツをとっても理由があり、その作りは独創的。これぞキング・オブ・スウェット、孤高のスウェットと呼ばれる所以だ。


肩に縫い目のない一枚布で作られているのは、リバースウィーブが本来アメフトのトレーニング用に開発されたため。防具を付けた上から着ても縫い目が邪魔にならないようになっている。

横方向の縮みを防ぎ動きやすくするために施された両脇のサイドアクション・リブ。アスリートのために進化したディテール。

もともとアスリート用に開発されていたリバースウィーブだからこそ、動きを邪魔しない着心地・快適性も求められていました。例えば練習中にタックル・スライディングをする。そうすると縫い目の凹凸が体に当たります。

開発したのはフラットシーマ。その名のごとく、フラットな縫い目を4本の針でおこなうというものです。論より証拠。リバースウィーブの脇リブを裏返した写真(右上)をご覧あれ。フラットシーマがいかに平坦な縫い目になっているかがわかっていただけると思います。

1938年に特許を取得したリバースウィーブ。しかし、Championはその後も長い歳月をかけて改良に心血を注ぎました。

リブの長さやアームホールのサイズの最適化から始まり、生地やサイドリブなどなど…。

そして、普通じゃないのがこれが18年という長期に渡り継続されていたこと。1952年にはディテールの変更から2度目の特許を取得しています。
Championがアスリートのためにリバースウィーブの細部一つ一つを磨き上げていったこと、それはそのままスウェットの進化の歴史となり、その流れは今も止まることがありません。

だからこそ、今なおリバースウィーブはキング・オブ・スウェットと呼ばれ続けているのです。



写真左)リバースウィーブを開発したサム・フリーランド


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