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だからこんなにも愛せる。
洒落者たちが語る、ヘインズの二大白Tの楽しみ方

どんなに流行が移ろうとも、
エイジレスかつタイムレスな定番としてファンに愛され続けている『ヘインズ』の二大白Tシャツ。
その魅力と楽しみ方を洒落者2人が語ります。

白Tをこよなく愛する2人が語る、『ヘインズ』のこと

暖かな陽光差し込む穏やかな春の日、いよいよTシャツの季節がやってきました。まずはまっさらな白Tからはじめよう、ということで選ぶべきはお馴染みの『ヘインズ』。
Tシャツだけでも数々のラインアップを誇る同ブランドですが、まず注目すべきは2つのベーシックTです。
フリーランスPRの田中 遥さんとスタイリストの稲垣友斗さん。白Tをこよなく愛する2人に『ヘインズ』愛や思い出を語っていただきました。

写真左:フリーランスPR田中 遥さん、写真右:スタイリスト稲垣友斗さん。田中さんが「ビームス」に在籍していた頃からの付き合い。稲垣さんのほうが3学年上で、ファッション観について語り合える間柄。

稲垣「田中君の初『ヘインズ』っていつだった?」

田中「恥ずかしながら社会人になってからなんです。ファッションに興味を持ち始めたのは中学3年生の頃なんですが、当時は白T=インナーに着るものという認識で。それ以降もTシャツにはあまり気を使っていなくて……」

稲垣「じゃあ、『ヘインズ』に出会ったのは「ビームス」に入社してからなんだね」

田中「そうですね。当時お世話になっていた先輩たちがみんな『ヘインズ』を着ていて1枚は持っておきなよ、とすすめられるままに“赤パック”を買ったのが最初でした」

稲垣「“赤パック”はロングセラーで定番だからね。その頃は『ヘインズ』にどんな印象を持っていた?」

田中「多くの取り扱いブランドが売り場に並んでいるラインアップの中では、あまり目立つ存在ではないけれど、常にそこにあり続ける。デザイン性の高い服にも合う汎用性の高さとスタンダードな雰囲気があって、相手を引き立てる名脇役というか。そんな印象がありました」

日に日に暖かさが増してくると、ライトな素材のアウターやシャツの下はTシャツのみ、なんて人も少なくないでしょう。
そんなときに頼りになるのが、インナーとしてはもちろん1枚でもサマになるTシャツ。
田中さんが話していたように、白Tに求められるのは“デザイン性の高い服にも合う汎用性の高さ”。
もうおわかりですね?ここでどんなコーデにも抜群のマッチングを見せる『ヘインズ』の二大白Tの出番というワケです。

『ヘインズ』が誇る2つのベーシック。
クリーンスタイルの田中さんはどう着こなす?

『ヘインズ』でデザイン性の高い服にも合う汎用性の高さを誇る白Tといえば、思い当たるのが2つの“ベーシック”。
“日本人の心地良さのために”をコンセプトにした優しい肌触りで気持ちいい着心地の2枚入りパックTシャツ「ヘインズ ジャパンフィット」(以下ジャパンフィット)と、アメリカを感じるボックスシルエットでヘビーウェイトが特徴的な「ビーフィーT」です。
洒落者の田中さんなら、この2つをどのように着こなすのか見てみましょう。

柔らかくシルエットももたつかない「ジャパンフィット」は、軽やかなジャケットにも馴染む

稲垣「春とはいえ、まだ夜は肌寒いから羽織りものは必須。そうなると、インナーとしての使いやすさは重要になってくるね」

田中「その点は意識しつつ、カーディガンの前開けでちょっと色のアクセントをプラス。太めのパンツとローファーを合わせて、カジュアルなジャケットスタイルにまとめました。「ジャパンフィット」はネックのリブが細めに設定されているので、こういったクリーンな装いにもよく合います」

稲垣「田中君はこれまで色々なTシャツを見てきたと思うんだけど、「ジャパンフィット」の良いところって何だと思う?」

田中「今回僕はサイズアップしてXLを着用しましたが、透けにくい5.3オンス生地でタッチも凄く柔らかいので、サイズダウンした場合も窮屈に感じることはないです。タックインした際にももたつきません。ジャストサイズはもちろん、着こなしに合わせたサイズアップも、無理なくハマるのは良いですね」

稲垣「丸胴編みだから、ノンストレスで着られるしね。ちなみに、ガーメントウォッシュ加工や短めの着丈と細めのアームホール、日本人の体型にフィットするシルエットも特徴みたい」

田中「それなら、このスタンダードな雰囲気を生かしてシンプルに着るのも良さそう。1枚で着る場合も、袖口を少し折り返してみたり、タックインしたりするなどちょっとアレンジを加えれば、十分ファッションとして成立してくれると思います」

肉厚でタフな「ビーフィーT」は、サイズアップでボトムスとのメリハリを効かせて

稲垣「初夏を意識する時期になると、白Tを1枚で着たくなるよね。田中君は Tシャツを単体で着ることってある?」

田中「もちろん! 白Tを1枚で着るときは、靴やボトムスで個性を出すことが多いですね。なので「ビーフィーT」はXLサイズにして、タイトシルエットの黒レザーパンツと白のローテクスニーカーでメリハリをつけてみました」

稲垣「なるほど。ボックスシルエットだから、サイズアップしてもバランス感が絶妙だね」

田中「ザ・アメリカンブランドって感じで、良いですよね。ヘビーウェイトですが生地感はソフトで衿ネームもタグレス仕様だから、着用時もストレスフリー。そこも世代を問わず長年愛されてきた所以でしょうね」

稲垣「今回は細身のボトムスで合わせていたけど、他におすすめの着こなし方ってある?」

田中「ジャストサイズで着る場合は、細身のボトムスだといなたく見えることもあるかもしれません。なので、「ビーフィーT」は少しリラックスしたシルエットで合わせるほうが収まりは良いかもしれませんね。あと、着こなしがシンプルになりがちなぶん、アクセサリーがあれば取り入れるだけで全然違って見えます」

稲垣「腕時計以外のアクセサリーは着けない人は多いけれど、1つあるだけで印象がガラッと変わるよね」

田中「1枚で着てもサマになるTシャツにこそ、アクセサリーをプラスワン。ぜひ試してみてください!」

田中さんの着こなしでポイントとなっていたのが、“Tシャツをどう見せたいか”というところから逆算して組み上げられたサイズバランスの巧みさ。
共にクリーンな雰囲気は損なうことなく漂わせるリラックスムードが、まさに大人のカジュアルスタイルといったところ。
Tシャツ自体の着心地の良さも手伝って、思わず笑顔が溢れます。

稲垣「こうやって定番の二大白Tを着てみて、改めて感じる『ヘインズ』の良さってなんだろうね」

田中「最初に話したように、合わせやすく“スタンダードである”というのが1番の良さなんじゃないかなと。例えば、「ジャパンフィット」。僕は大量にストックしているんですが、下ろしたてはクリーンに着て、ちょっと着込んでよりソフトな肌触りになってきたら快適な肌着にしたりして。で、洗濯を繰り返して少しくたっとした頃には寝間着にしても良いですよね。さらに着込んで、いよいよ生地も薄くなってきて着られなくなったら、最後は靴磨き用の布に。で、また買い足すの繰り返し。こう考えると、まさに”日常に寄り添うアイテム”ですね」

何枚あっても良い。
白Tといえばやっぱり『ヘインズ』だ

田中「稲垣さんの初『ヘインズ』はいつ頃だったんですか?」

稲垣「中学生1、2年生の頃かな。当時は今ほどインターネットで多くの情報が手に入る時代ではなかったので、兄貴の影響によるところが大きいかも。音楽はメロディック・ハードコアを聴いていたこともあって、基本的にアメカジ好きだったんだよね。シンプルなジーンズにローテクスニーカーを合わせて、じゃあTシャツは? となったら、王道の『ヘインズ』でしょ、 みたいな」

田中「ファッションに興味を持ってから触れる、初めてのアメリカの1つといっても過言ではないですよね」

稲垣「そうそう。なかでも3枚入りパックTシャツの”ゴールドパック”はスタイリスト見習いだった時代から愛用していて、自分にとってスタンダードの1つ。生地感が良いから洗うたびに体に馴染んでいくし、シルエットは普遍的。着古したら部屋着にしてとことん着倒して、また買い足して……を繰り返しているね」

田中「お仕事でスタイリングを組む際にも『ヘインズ』のTシャツは重宝しそうですよね」

稲垣「もちろん! 例えば定番の“赤パック”はどんなスタイリングにも合うからね。ネックのリブは細すぎず太すぎず、開き具合もちょうど良いから、ボタンを開けたシャツの首元から少しだけ見せるのに最適。もちろん“赤パック”に限らず、その汎用性の高さと入手しやすさはスタイリストとして凄くありがたい(笑)」

写真左:スタイリスト稲垣友斗さん。写真右:フリーランスPR田中 遥さん、田中さんが「ビームス」に在籍していた頃からの付き合い。稲垣さんのほうが3学年上で、ファッション観について語り合える間柄。

少しずつ薄着になっていく季節だからこそ、シルエットが良く、インナーとしてはもちろん、1枚でもサマになるTシャツ探しはこの時期の最重要課題。
その模範解答として押さえておきたいのが、どんなコーデに対しても抜群のマッチングを見せる『ヘインズ』の二大白Tなのです。

すっきりとしたシルエットが魅力の「ジャパンフィット」は、タックインでよりスタイリッシュに

田中「白Tを選ぶ際のポイントっていくつかあると思うんです。例えば、シルエットとか素材感とか。稲垣さんがこだわっているポイントはどこですか?」

稲垣「1番は着心地。30代に入ってから化繊のチクチクした肌触りや首裏に縫い付けられたタグが、着ていて凄く気になるようになってきて。その点、この「ジャパンフィット」は脇に縫い目のない丸胴編みで、さらにタグレス仕様だからストレスなし。柔らかな5.3オンス生地というのもポイントだね」

田中「今着ているのってXLサイズですよね? その割に全然野暮ったく見えないから不思議ですね」

稲垣「アームホールがしぼってあって、ネックが細めだからかな。シンプルで品のある格好が好きなので、Tシャツはタックインする派。「ジャパンフィット」は、シルエットがすっきりしているから、もたつかず収まりが凄く良い。今回はボトムスにちょっとデザインの効いたモノを選んで、ハットとスニーカーで引き締めてみたんだけどどうかな?」

田中「スタイリッシュな雰囲気がありながら抜け感もあって、真似しやすそうなのが良いですね」

稲垣「無地の白Tというのがポイントかな。これでプリントTだと主張が強すぎて大人の装いにはトゥーマッチ。あくまでスタイリングを支えるベース、という感覚で着てあげるのが正解だと思う。ジャケパンで上品にまとめたいときにも活躍しそうだね」

タフさが魅力の「ビーフィーT」は、ワイド&ドレッシーなボトムスとの対比で遊ぶ

田中「こちらの着こなしもスラックスにタックイン。インナーとして着ているからか、白Tの見え方がガラッと変わりますね」

稲垣「着ているのは同じくXLサイズだけど、そこはやっぱりヘビーウェイトの「ビーフィーT」。リブの太さや厚み、ガシッとした生地感がチラッと見えるだけでもカジュアルな印象を与えてくれるね。そして春はポジティブな色合いのアイテムを着たくなるから、トップスの重ね着でグリーンを取り入れてみた。一方で、他のアイテムは色を抑えつつなるべくシンプルにまとめた感じかな」

田中「「ジャパンフィット」よりも厚手ですよね」

稲垣「それでいて着丈は短めで身幅がしっかりあるから、タックインするとボックスシルエットが強調されるのも面白いなと。ワイドストレートのスラックスを合わせたことで生まれた、全体のドレッシーな雰囲気とTシャツのタフな生地感との対比も狙い通りでした」

田中「確かに上品さとカジュアルな雰囲気のバランスが、凄く稲垣さんらしい。もっとカジュアルなアイテムに合わせると、また違った感じで楽しめそうですね」

稲垣「直球ではあるけど、今こそ“あえての”ジーンズとかね。これまで『ヘインズ』のベーシックTはきれいめボトムスにばかり合わせていたけど、アメカジ復権の流れもあるし相性の良さは言わずもがな。新たな魅力に気づけそう」

自分らしさってこういうこと。
定番ゆえの安心感が『ヘインズ』にある

稲垣さんの着こなしでポイントとなっていたのが、“スタイリングを支えるベース”としての白Tの取り入れ方。
それを如実に表すのが両コーデに共通するテクニック、タックインです。
裾をボトムスに入れることで、カジュアルの代表アイテムであるTシャツが大人の装いのキーアイテムに。
これぞプロの技といえるでしょう。

田中「こうやって定番の二大白Tを着てみて、改めて感じる『ヘインズ』の良さってなんでしょうね」

稲垣「最初に話したように、普遍的でどんな着こなしにも合う、これに尽きるかな。アイテムとしてはベーシック、でもそれは“究極のベーシック”なんだよね。アウターやボトムスを問わず、さらに気負うことなく日常のどんなシチュエーションにでも対応する。生まれはアメリカなんだけど、日本人にとって『ヘインズ』の白Tは、いわば”白米”みたいな存在。どうりで飽きないワケだね」

稲垣さんにとって『ヘインズ』の白Tは、常に日本人の食卓にある白米のように、飽きることなく着続けられる“究極のベーシック”。定番ゆえにコーデを自在に楽しめる白Tは、付き合い方も人それぞれということです。この春は、ぜひみなさんも自分なりの白Tとの付き合い方を見つけてみてください。

※表示価格は税込み


TASCLAP 3月/4月掲載記事
※Tシャツ以外の着用アイテムはすべて本人の私物
Photo_Katsunori Suzuki
Text_Tommy