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Hanes 3P-T レビューで多く書かれる「着心地良い」の正体とは?


大体シャツなんて着心地はどれも一緒でしょ〜。と思うのがおよそ普通なんだとは思います。
しかし、Hanes 3P-T/レッド・ブルー・ゴールドのレビューを見てみると「着心地がいい」「これでないと」という書き込みが数多くあります。じゃあその着心地って何だ?ってことですよね。
今回は製作者が隠す多くの"独自の秘密"に迫ります。


秘密その1.
ネックテープで覆い、首周りの縫い目の凹凸が当たらない。
脇に縫い目がないから、寝転んでも縫い目がゴリゴリ当たらない。


ネック部分に「縫い目の凹凸が首周りに当たらないようにする」ネックテープがあること。これはどのシャツでもある訳ではなく、実際Hanesの他シリーズでは省略されているものもあります。
すごいのは違和感なく着れるように、そのネックテープを共生地(ボディと同じ生地)で行っている点。そして普通は写真@のようにネックテープが付いていても、大体上下に縫い目があります。しかし、3Pシリーズの場合(ブルーVネック除く)は、写真の通りネックテープの下側にしか縫い目が出ていません。

もうひとつ。他のTシャツを見ると、そのネックテープが肩まで伸びているものがありますが、3Pのそれは首周り止まり。
これには2つ理由があり、一つ目は肩までネックテープを伸ばしてしまうと、その部分が堅くなり逆に「ゴリゴリ感」が気になってしまう点。もう一つはアメリカの効率主義の名のもとに「首元だけあれば快適性は十分確保できる」というもの。

更に、脇に縫い目がないから寝転んでも縫い目がゴリゴリ当たらないんです。で、この丸胴仕様なんですが、実はかなり贅沢な製作法。というのも脇に縫い目がないということは、サイズ毎の生地を作らないといけないんです。Mサイズ用の胴部分、Lサイズ用の胴部分…といった感じ。普通なら一枚の布を適宜カットしてそれぞれのサイズ用に仕上げれば良いだけですから。良い意味での大量生産ができないと叶わない仕様が、この丸胴なんです。


秘密その2.
厚ければいいってものじゃない。でも薄すぎてもダメ。
シリーズ毎に紡績方法を変え、26〜28番手の絶妙の厚さで仕上げた。


3Pシリーズというと、コットン100%かポリ混か…といった感じですが、実はシリーズごとの紡績方法まで変えているのが3Pシリーズ。レッドはリングスパンと呼ばれる手法。サラッとした肌ざわりがその特徴。ブルーはオープンエンドという手法で、ザラッとドライ感のある「アメリカ的な肌ざわり」。そしてゴールドはご存じ、2種類の違う太さの糸で編んでいるので、生地に凹凸ができ、夏場など汗をかいた時にも肌に張り付きにくい美点を持っています。

3Pが半世紀以上ロングセラーを続けられているのは伊達じゃありません。そして「シャツなんて着心地はどれも一緒」にならないこれだけの理由。

高評価レビューの裏にこだわりあり!それがHanes 3Pシリーズなんです。


糸26番手/リングスパン
コットン100%
サラッとした自然な感触


撚りながら細くするリングスパンで糸を紡いでいる。サラッとした着心地が特徴。


糸26番手/オープンエンド
コットン75% ポリエステル25%
ざらっとしたアメリカらしい感触


オープンエンドと呼ばれる紡ぎ方。空気の渦(サイクロン式)でコットンを細くする手法。生地に味わいのあるムラが楽しめるのもオープンエンドの特徴。オープンエンドは質の悪い綿だと上手くからまないので質の高い綿が求められる。


糸24番手・32番手/リングスパン
コットン100%
凹凸があり肌に張り付きにくい


レッドと同じリングスパンだが、24/32番手の異なる2種類の太さの糸を使用。これで生地に絶妙な凹凸ができ、汗をかいても張り付きにくい生地に仕上がる。


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